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こんにちは。岐阜県可児市のしばた歯科可児おとなこども矯正歯科の院長の柴田です。
「長年入れ歯を使っているけれど、最近なんだか食事がしにくい……」 「入れ歯がガタついて、人前で話すのが怖くなってきた」 「インプラントに興味はあるけれど、手術や痛みが不安で踏み出せない」
「長年入れ歯を使っているけど、そろそろ限界・・・」

当院には、このような切実なお悩みを抱えた患者様が毎日のように相談にいらっしゃいます。特に、入れ歯を使用し始めてから10年以上が経過した方からのご相談が圧倒的に多いのが特徴です。
・モノが食べにくい・噛みにくい
・モノが挟まる
・入れ歯が当たって噛みにくい
・入れ歯にすると顔が老けた気がする
・言葉が話しづらい
・カラオケが楽しくない
・入れ歯の手入れが大変、面倒くさい
など日頃の生活に直結するお悩みを多く伺います。
10年という月日は、歯科医学的にも「入れ歯の限界」が顕著に現れる大きな節目です。今回は、入れ歯を使い続けることで体にどのような変化が起きるのか、そして最新のインプラント治療「オールオン4(All-on-4)」が、どのようにそのお悩みを解決できるのかを、専門的な知見から詳しく解説していきます。
多くの方は、入れ歯を作った当初は「これでまた何でも食べられる」と期待されます。しかし、実際には入れ歯を入れた瞬間から、お口の中では目に見えない変化が始まっています。
もっとも大きな変化は、「顎の骨の吸収(痩せ)」です。
歯がない期間が長いほど、顎の骨は少しずつ痩せていきます。
本来、顎の骨は歯の根を支えるための組織です。歯を失い、さらにその上に入れ歯を乗せて圧力をかけ続けると、脳は「ここにはもう歯がないから、骨を維持する必要がない」と判断し、徐々に骨を溶かして吸収していきます。
この「骨の吸収」が、入れ歯の不調・痛み・外れやすさ・老け顔の原因につながります。
ある研究(Pham et al., 2021)によると、「入れ歯患者における後方歯槽突起の吸収は、長期間にわたり一定の割合で進行し続ける」ことが報告されています。つまり、入れ歯を使い続けている限り、土台となる骨は減り続けるのです。
10年が経過する頃には、この骨の減少が無視できないレベルに達し、「何度入れ歯を新調しても合わない」「すぐに外れる」という負のループに陥ってしまうのです。
今回は入れ歯を10年以上使い続けると起こる変化と、オールオン4(All-on-4)を検討するタイミングについて説明します。
① 顎の骨が痩せ細り、入れ歯を支えられなくなる
入れ歯は、歯ぐき(粘膜)とその下の骨で支えられています。しかし、天然の歯がない状態では、噛む刺激が直接骨に伝わりません。一方で、インプラント治療は骨に直接刺激を伝えるため、骨吸収を抑制する可能性があるという報告もあります(Khalifa et al., 2016)。
入れ歯を10年使うと、土台が平らになり、入れ歯が「滑る」「浮く」「当たる」といったトラブルが日常茶飯事になります。最悪の場合、骨が薄くなりすぎて、インプラントを植立することさえ困難になるケースもあります。

歯がない状態が続き、骨吸収が起こり土台が年々小さくなると
・入れ歯が外れやすくなる
・入れ歯が動く・浮き上がる
・痛みが出る
など入れ歯の安定性がどんどん悪くなっていきます。
入れ歯を使って、10年経つ頃には、骨が大きく減っている方も多く、「入れ歯が動く・外れる」と言われる方も多いです。
②顔つきが老けたように感じる
入れ歯を使い続け、骨の吸収が進むと、
・ほうれい線が深くなる
・口元がしぼむ
・下顎が出て見える(しゃくれたように見える人も)
・頬のラインが“しぼむ”
・口周りのシワが増える
特に下顎の骨吸収は横顔に大きく影響を与え、「最近老けた」「疲れた顔に見える」と悩む患者さんが多くなります。


こちらは、実際に入れ歯を使用されている患者さんです。
入れ歯を使い続けたことによってほうれい線が深くなり、口元のボリュームが減ったりと顔貌の変化として現れていたと考えられます。
骨の吸収は、ゆっくり進行するため、変化に気づきにくいことが多く「歯医者さんにきて初めて知った」という患者さんがほとんどです。
③噛む力が弱くなり、食べられるものが減る
入れ歯について調べると、 「噛む力は自分の歯の20〜30%程度しか出せない」 という数字をよく目にします。
多くの研究で、義歯使用者の咬合力・咀嚼力は、天然歯列保持者の 1/5〜1/4 程度にとどまることが報告されています (Michael et al., 1990)
もちろん個人差はありますが、天然の歯と比べた場合、咀嚼力(噛んで細かく砕く力)は大きく低下することが知られています。

では、なぜ入れ歯では力が出にくいのでしょうか?
理由は、天然の歯と入れ歯とでは”噛む仕組み“がまったく違うからです。
(天然歯)
・顎の骨に根でしっかり固定されている
・歯を固定し、噛む衝撃を吸収し、食べ物の硬さや感触を脳に伝えるセンサーのような非常に重要な役割を果たす組織(歯根膜)がある
・力が骨にダイレクトで伝わる
・食べ物の硬さに応じて力を調整することができる
(入れ歯)
・粘膜(歯茎)に乗せている
・天然歯と違ってセンサー機能がほとんどない
・力が吸収され分散してしまう
・強く噛む前に入れ歯が動いたり痛みがでる
つまり、入れ歯は・・・
「乗せている」に対して、
天然の歯は「固定されている」という大きな違いがあり、力の差が生まれてきます。
硬い物、繊維質の食材、肉類などが難しくなり、10年経過するとさらに噛む力が落ちる例も多いです。
④発音・会話への影響
個人差はありますが、入れ歯による発音・会話への影響は、患者さんからの不満として非常に多く言われます。
入れ歯を使うことによって天然歯とはちがうため、
「音が変わる・話しにくい・空気が漏れる・舌や唇の位置が変わる」が不満としてでる大きな原因となっています。
2.入れ歯が発音へ与える影響
(影響)
・すき間からの空気漏れ
・入れ歯の厚みによる舌の位置の変化
・前歯の角度・長さの違い
・上顎義歯の口蓋(上顎部分)の板
・入れ歯の動き(微妙なズレ)
・唇の支えの変化
(患者さんがよく感じる変化)
・「サ行がスースー漏れる」「シが言いにくい」
・舌足らずになる
・口が閉じにくい
・話すとこもる
・違和感で舌が動かない
・息が漏れる
・電話で聞き返される
入れ歯は“食べる力”だけでなく「話し方・印象」にも影響します。
入れ歯では食べ物を噛む力が下がるだけでなく、話すときの舌の動きや息の流れが変わるため発音に影響することがあります。
特にとくに「サ行」「タ行」「ラ行」、そして「フ」の音は、歯と舌の位置関係が少し変わるだけで大きく変化します。
食事と同じように、発音も「生活の質(QOL)」を左右する要素の1つです。

⑤栄養不足・誤嚥リスクの上昇
噛めない状態が続くと飲み込みの機能(嚥下)が弱まり、誤嚥性肺炎・栄養不足・フレイルのリスクも高まります。
1.栄養不足が起こりやすくなる理由
ポイントは噛める食事が変わることです。
入れ歯の方は
・硬いもの
・繊維の多いもの
・肉・生野菜・ナッツ・かたいフルーツ
など避ける傾向があります。
そのため、食べられない食事も増え、結果として
・筋力が落ちる
・疲れやすい
・免疫が下がる
・胃が弱くなる
といった体の不調につながることがあります。
特に高齢者の方では
「少し食べられない」→「さらに体力が落ちる」→「もっと噛めない」 という悪循環になりやすいので注意が必要です。
誤嚥とは、
食べ物や飲み物が誤って気管(息の通り道)に入ってしまうことをいいます。
なぜ入れ歯で誤嚥しやすくなるのか・・・
○噛めない→大きいまま飲み込む
・食べものが十分に細かくならない
・喉に負担がかかる
・間違って気管に入りやすい
○義歯が動くと舌の動きが乱れる
・食べ物をまとめにくい
・飲み込みのタイミングがズレる
○「よだれ」「唾液」のコントロールが難しくなる
・飲み込む回数が減る
・知らないうちに唾液が流れて気管へ
結果として、
・むせや咳が増える
・飲み込みが怖くなる
・誤嚥性肺炎のリスクが高まる
という問題につながることがあります。
10年経つと、土台の骨が痩せた影響でさらに噛む力が落ち食べられるものの幅が狭くなります。食事制限が増えると、次第に“食べる楽しみ”が失われてしまうのです。
入れ歯は簡単に作ることができ素晴らしい治療ですが、10年以上経つと
・骨吸収
・噛む力の低下
・老け顔化
・健康リスク
・生活の質の低下
といった問題が増えやすくなります。(※個人差あり)
「では、入れ歯の代わりにどのような治療法があるのか?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
そこで1つの選択肢となるのがオールオン4(All-on-4)というインプラント治療です。

入れ歯の限界を感じている方にとって、現在、最も画期的な解決策とされているのが「オールオン4(All-on-4)」です。
オールオン4とは、片顎につきわずか4本のインプラントで、すべての歯を支える治療法です。虫歯や歯周病などによって歯がほとんど残ってない方や、長年入れ歯を使用してきた方に向けた「総入れ歯に変わる選択肢」として世界中で行われている治療法です。
以下のサインがある方は、まさに切り替えの適齢期です。
①入れ歯が合わない・外れる・痛い
・何度調整してもズレる
・食事をするたびに痛い
・話すと外れそうで不安
これは顎の骨が痩せてきているサインです。
入れ歯の限界が近づいてきているサインでもあります。
②食べられないモノが増えてきた
・肉が噛めない
・入れ歯を気にして硬いものを避けるようになった
・外食がストレス
③見た目(老け顔)が気になり始めてきた
・ほうれい線が深くなってきた
・口元が凹んできた
・前よりも顔が疲れて見える
④入れ歯を使って5〜10年以上経っている
・入れ歯のフィット感の変化
・入れ歯の劣化
・歯茎の炎症や潰瘍、残っている歯への負担増加
⑤歯周病でグラグラしている
・歯周病によって抜歯は避けられないと言われた
・いずれ総入れ歯になると言われた
⑥「このままでいいのか」と不安を感じている
・将来が不安
・入れ歯を使っているが限界を感じている
⑦CTで「まだ骨が使える」と診断された
これはとても重要なサインです。
オールオン4治療は
・顎の骨の状態
・骨の量
・骨吸収の進行度
によって手術の難易度や骨造成の有無が大きく変わります。
骨がまだ残っている段階なら骨移植をせずに済み治療期間が短くなります。
逆に「少し様子見よう」「まだ入れ歯が使えるから」と先延ばしにした結果、
・骨吸収がさらに悪化
・骨造成が必要
・治療期間が伸びる
・費用がさらにかかる
というケースも少なくはありません。
オールオン4はいつでも同じ条件ですぐに受けられる治療ではないということを、ぜひ知っておいてください。
ここで実際に当院でオールオン4治療を受けられた患者さんの症例をご紹介します。
・ブリッジ治療から入れ歯へ、そして限界を感じて来院

この患者さんは、数十年前にブリッジ(Br)治療を受けられていました。
しかし、支えとなっていた歯が歯周病により徐々に悪化し、最終的にブリッジを支えることができなくなり、入れ歯へ移行することになりました。入れ歯を実際に使ってみると、Brの時とは違い、
・入れ歯が大きく口の中に常に違和感がある
・食事のたびに動いて噛みにくい
・会話中に外れそうで気になる
・見た目が一気に老けた気がする
といった不満が強くなっていきました。
「このまま一生入れ歯のままなのか・・・」という不安
入れ歯を使ってはいるが色々不安・我慢のうえで生活をしている。
まさに先ほどお伝えした「まだ使えるけど、限界を感じ始めている状態」でした。
そんな中、Google検索をきっかけに当院に来られました。
患者さんは、「入れ歯外れる」「入れ歯噛めない」「インプラント治療」といったキーワードでGoogle検索をされオールオン4という治療法をしったそうです。
「入れ歯以外にも選択肢があるのかもしれない」そう思い、当院のホームページをご覧になり、当院に来院されました。
精密検査を行い、CT検査をしたところ、長年の歯の欠損と入れ歯の使用により骨吸収は進んでいましたが診断の結果。オールオン4治療をできる状態でした。
まさに「今なら選択できる」そんなタイミングでした。
患者さんがオールオン4という治療法を選ばれた理由には
・入れ歯の不安定さから解放されたい
・入れ歯を気にせずしっかり噛んで食事をできるようになりたい
・見た目を自然な感じにしたい
という「これからの生活」を見据えた上での決断でした。

「もっと早く相談すればよかった」
「入れ歯を気にせず食事ができるのがとても楽」
「口元が自然になって人前でも話せるようになった」
オールオン4治療後、患者さんはこうお話をしてくださいました。
入れ歯は、歯がなくなったあと保険適用ですぐ作ることができ、「とりあえず噛める」「作れば使える」という点で、とても優れた治療です。また、多くの方の生活を支えている治療法でもあります。
しかし、10年以上入れ歯を使い続けた場合、
・顎の骨が徐々に痩せていく
・噛む力が落ち、食事の楽しみが減る
・口元がしぼみ、老けた印象になる
・会話や発音へのストレスが増える
・健康やQOLに影響が出ることもある
といった様々な問題が出て積み重なっていくのも事実です。
これらは、「入れ歯が悪い」という話ではなく、時間の経過とともに起こりやすい体の変化です。
だからこそ、入れ歯を長く使っている方にとって10年という節目は、状況を確認するひとつん目安にもなります。「まだ入れ歯で我慢できる」と先延ばしにするのは簡単です。しかし、5年後、10年後、さらに骨が痩せてから「やっぱりやりたい」と思った時には、治療がさらに難しくなっているかもしれません。
治療の選択肢は、人それぞれ違います。
歯の治療には、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどさまざまな治療方法があります。
どれが良いかは
・年齢
・お口や顎の骨の状態
・全身の健康状態
・生活環境や考え方
によって変わります。同じ「入れ歯の悩み」をお持ちでも、適切な対応は必ずしも同じではありません。
大切なのは、今のご自身のお口の状態を知った上で、選択肢を整理することです。
「今の状態を知る」ことがとても大事になります。
CT検査などを通して、
・顎の骨がどの程度残っているか
・将来的にどのような変化が起こるのか
・現在、入れ歯をつかっていてどのような点に気を付けるべきか
を確認することで、これからの治療や生活について考えるための材料が揃います。
これからの10年、20年を…
・入れ歯を気にしながら生活していくのか
・食事や会話を楽しみながら過ごすのか
・できるだけ今の状態を保ちたい
そう思われたとき、一度状態を確認しておくことは将来への備えになります。
当院では、今のお口の状態をお伝えし、考える材料を共有することを相談の目標としています。
「入れ歯を使っていて困っている」「将来を考えるとこのままでいいのか不安」
そんな悩みがあるあなたへ、そう思う時が変われるチャンスです。

※使用写真につきましては、患者さんのご了承をいただき掲載しています。
📍 まずは無料相談へ
気になることはすべて、無料相談でお話しください。
岐阜県でインプラント・オールオン4をお考えの方へ
当院では、可児市・美濃加茂市・加茂郡・御嵩町をはじめ、
多治見・中津川・恵那・郡上などの東濃・美濃地域、
さらに愛知・三重・滋賀・北陸地方からも多数ご来院いただいております。
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参考文献
・Atwood, D. A. (1971). “Reduction of residual ridges: A major oral disease entity.” The Journal of Prosthetic Dentistry.
・Pham TK, et al. Longitudinal Changes of the Edentulous Maxilla and Mandible: A Systematic Review. Int J Oral Maxillofac Implants. 2021;36(2):e27-e41.
・Khalifa AK, et al. To what extent residual alveolar ridge can be preserved by implant-supported prosthesis: A systematic review. J Oral Rehabil. 2016 Sep;43(9):700-708.
・Michael CG, Javid NS, Colaizzi FA, Gibbs CH. Biting strength and chewing efficiency in denture wearers. J Prosthet Dent. 1990 Feb;63(2):190-197.
この記事の監修

医療法人AKATSUKI しばた歯科可児おとなこども矯正歯科
日本口腔外科学会認定医 院長 柴田暁晴
執筆・監修者
院長:医療法人AKATSUKI 理事長:柴田 暁晴
所属学会海外で研鑽をつんだドクターが対応
当院は国際的にインプラント・オールオン4治療で有名なDr.アレックスの元、Dr柴田、Dr近藤ともに世界レベルの歯科医療を学び、地元岐阜可児にてその技術を提供しています。
骨が少なくてインプラント治療を断られたり、入れ歯やブリッジを勧められるケースでも、ほぼ全てのケースでインプラント治療が可能です。
「難症例」であっても対応できる設備とチーム
しばた歯科可児おとなこども矯正では、一般的な矯正治療では対応が難しいとされる“難症例”にも、専門的な診断と高度な設備を活用して対応しています。
歯や顎の状態を精密に把握するために、3D画像診断が可能なCTや口腔内スキャナーを導入。治療前のシミュレーションを行うことで、より安全で的確な治療計画を立てることができます。
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