オールオン4 vs インプラント:どちらが自分に合っているのか?費用と寿命を比較
こんにちは。
岐阜県可児市にあります、「しばた歯科可児おとなこども矯正歯科」の院長柴田です。
今回は、歯を失った後の治療法として、オールオン4と従来のインプラントがあります。どちらも優れた治療法ですが、自分に合った方法を選ぶためには、それぞれの特徴を理解することが大切です。
今回は、オールオン4とインプラントの違いや、寿命やメンテナンスについて解説します。
目次
1.オールオン4とは
2.従来のインプラントとは
3.オールオン4とインプラントの価格比較
4.オールオン4とインプラントの寿命
5.オールオン4やインプラントを長持ちさせるための3つのポイント
6. 痛みと手術の不安を軽減するには
7. メンテナンスとアフターケアの違い
8. 自分に合った治療法の選び方
9. 入れ歯が合わない方へ
10. 医療費控除の活用
11. 治療期間とスケジュール
12. 健康管理と老後への備え
13. まとめ
オールオン4とは
オールオン4は、上下の歯列をそれぞれ4本のインプラントで支える治療法です。従来のインプラントに比べて、少ない本数で全ての歯を支えることができます。
・オールオン4のメリット
– 手術回数が少なく済む:一度の手術で全ての歯を復元できます。
– 治療期間の短縮:即日で仮歯を装着できる場合があります。
– 費用の削減:インプラントの本数が少ないため、総費用が抑えられます。
・オールオン4のデメリット
– 適応条件に限りがある:顎の骨量が十分でないと適用できない場合があります。
– メンテナンスが必要:定期的なクリーニングとチェックが重要です。
従来のインプラントとは
従来のインプラント治療では、失った歯一本ごとにインプラントを埋め込みます。
・インプラントのメリット
– 自然な噛み心地:個々の歯が独立しているため、自然な感覚を得られます。
– 高い安定性:各インプラントが独立して歯を支えるため、耐久性に優れています。
・インプラントのデメリット
– 費用が高額:一本ごとの治療になるため、総費用が高くなります。
– 手術回数が多い:複数回の手術が必要になることがあります。
オールオン4とインプラントの価格比較
・オールオン4の価格
– 総額:一般的に200万円~500万円程度。
– 費用に含まれるもの:インプラント埋入手術、仮歯、最終補綴物など。
・従来のインプラントの価格
– 一本あたり:30万円~50万円程度。
– 総額:失った歯の本数に応じて計算(例えば、10本で300万円~500万円)。
オールオン4とインプラントの寿命
一般的に、オールオン4の平均寿命は10年〜15年程度とされています。個人差はあるものの、正しい使い方と定期的なケアを継続すれば、それ以上の期間快適に使用することも可能です。
特に注意したいのが、「インプラント周囲炎」です。これは歯周病に似た症状で、歯ぐきの炎症が進行するとインプラントが脱落するリスクもあるため、放置は禁物です。オールオン4を長持ちさせるには、自宅での丁寧な歯磨きと、歯科医院での定期メンテナンスが不可欠です。
一方、1本単位で埋入される従来のインプラントの平均寿命は、15年〜20年程度とオールオン4よりやや長い傾向があります。ただし、こちらもメンテナンス次第で寿命が大きく変わる点は同じです。1本ごとに独立して支える構造のため、噛み合わせや咬合力の分散がしやすく、結果として寿命が延びやすいとされています。
オールオン4やインプラントを長持ちさせるための3つのポイント
オールオン4、従来インプラントいずれの場合も、以下のような習慣が寿命を延ばすカギとなります。
・定期検診を欠かさない
年に2回以上は歯科医院を受診し、専用の器具によるクリーニングやインプラント周囲のチェックを受けましょう。小さな不具合を早期に発見・対処することが長寿命につながります。
・正しい歯磨きを毎日の習慣に
インプラント専用の歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを活用して、日々のケアを丁寧に行いましょう。特に歯ぐきとの境目にプラークが溜まりやすいため、磨き残しがないよう意識することが大切です。
・生活習慣の見直し
喫煙や過度の飲酒は血行不良を招き、インプラント周囲の組織の健康を損なう原因となります。歯科治療を受けたあとは、生活全体の見直しを行うことが予後の安定にもつながります。
痛みと手術の不安を軽減するには
オールオン4は片顎4本のインプラントで人工歯を支える方法で、最小限の本数で済むため手術の負担が少ないのが特徴です。また、麻酔の技術により、ほとんど痛みを感じずに治療が受けられる点も安心材料です。手術に不安を感じる方には、事前にしっかりと説明を受けることで、恐怖心を和らげることができます。音楽を聴く、深呼吸をするなど、リラックスする工夫も効果的です。
メンテナンスとアフターケアの違い
オールオン4の人工歯は取り外し可能なタイプもあり、自宅での清掃がしやすいというメリットがあります。加えて、歯科医院での定期的なプロによるクリーニングで、インプラント周囲の健康を維持できます。従来のインプラントも、天然歯と同様のブラッシングが必要で、定期的な歯科チェックで骨や歯ぐきの状態を確認することが重要です。
自分に合った治療法の選び方
治療法を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
・費用面:予算に応じて無理のない支払い方法を選択。
・健康状態:高血圧や糖尿病などがある方は事前に歯科医師と医師に相談。
・生活スタイル:メンテナンスや通院の頻度も選択の基準に。
・見た目と機能性:審美性やしっかり噛めることを重視する方は、インプラントやオールオン4が適しています。
入れ歯が合わない方へ
入れ歯が合わず、痛みや不快感でお困りの方には、オールオン4やインプラントが快適な選択肢になることがあります。しっかり噛めるようになり、食事や会話のストレスが軽減される方も多くいらっしゃいます。
医療費控除の活用
インプラント治療は、医療費控除の対象になる場合があります。治療費や通院費、薬代などが含まれ、確定申告時に領収書などの書類を提出することで、所得税の一部が還付される可能性があります。
治療期間とスケジュール
オールオン4は、最短1日で仮歯を装着できる即日治療が可能で、全体の治療期間も3ヶ月〜6ヶ月と比較的短期間です。一方、従来のインプラントは骨との結合を待つ必要があるため、6ヶ月〜1年程度かかるのが一般的です。
健康管理と老後への備え
高血圧や糖尿病のある方は、治療前に状態を安定させることが重要です。血圧や血糖値の管理が、手術の成功や長期的な安定に直結します。日頃から適度な運動やバランスの良い食事を心がけ、健康を維持することが、インプラント治療の成功にもつながります。
また、老後に向けたライフスタイルの整備も大切です。早寝早起きを心がけ、趣味を楽しむ習慣を持つことで、心身の健康を保つことができます。他にも医療費控除や保険制度をうまく活用することで経済的な負担も軽減できます。
まとめ
オールオン4と従来のインプラントは、それぞれにメリット・デメリットがあります。費用や寿命、メンテナンスのしやすさなど、自分のニーズに合わせて選択することが重要です。当院では、患者様お一人おひとりに適した治療法をご提案しております。お気軽にご相談ください。
<参考文献>
- 日本歯科インプラント学会. インプラント治療ガイドライン.
- 厚生労働省.医療費控除に関するお知らせ.
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この記事の監修
医療法人AKATSUKI しばた歯科可児おとなこども矯正歯科
監修:医療法人AKATSUKI しばた歯科可児おとなこども矯正歯科 日本口腔外科学会認定医 院長 柴田暁晴