目次
1.喫煙による様々な悪影響を知ろう
がんのリスクが上昇する
タバコを日常生活で吸っている方は、口腔がんのリスクが上昇します。タバコを吸わない方と比較して、その確率も上昇ます。亡くなってしまうリスクに関しても喫煙者のほうが上昇傾向にあります。喫煙を控えることでこれらの危険性を下げることが出来るので、口腔がんもしっかり予防しましょう。
副流煙には気をつけましょう
自分自身は喫煙をしていないから安心と思っている方は要注意です。身近なパートナーや家族が喫煙をしていると、知らない内に受動喫煙で副流煙を体内に入れています。
副流煙を日頃から吸っている場合、喫煙者でなくても副流煙で歯にヤニが付着するケースがあります。副流煙を吸っているので、時には歯茎にまで悪影響を与える場合もあります。ただし、歯列矯正を検討している方は、副流煙に対しても注意をしましょう。自宅の共有スペースでは喫煙しないようにしてもらいながら、時には空気清浄機などを活用して、副流煙によるリスクをできる限り抑えましょう。
歯茎に対する影響
喫煙を継続するととニコチンや一酸化炭素によって血流が悪化します。その悪影響は思っているよりも歯茎に影響を与えています。血行が悪化すると、まず滞るのが毛細血管の血流です。毛細血管は栄養を細部まで届けて老廃物を排出する役割を担っていますが、血行不良になるため、歯茎周辺の老廃物が外に出されずに、歯の環境は更に悪化します。
歯茎は思っているよりもリンパ管が集まっている箇所です。老廃物が蓄積されて腫れぼったくなっている状態が見られれば、タバコの悪影響を受けている場合も考えられます。
また、喫煙をしていると歯茎の色が暗くなることは多くの方が知っています。理由は、タバコに入っているタールやニコチン、一酸化炭素などの有害物質が要因で、喫煙を継続しているとこれらの物質が歯茎に入り込んでしまい、徐々に暗くなるのです。
口内の異常に早く気づかない
喫煙が続くと、口内の感覚が悪くなります。それは、血の流れが滞ることによって生じる支障で、例えば、ヒリヒリする、チクチクするといった痛みに気づかなくなります。
歯茎から血が出たりや痛みに気付きにくくなるので、口内に違和感があってもそのまま放置してしまうケースもあります。違和感があってた場合に、歯科医院へすぐに行ければいいのですが、歯科医院へ行かなければ悪化している状態が良くならず、最後には歯周病に発展してしまうことにもなりかねません。痛みを日頃から感じていればそのまま放置することは難しいですが、タバコはこのような支障も生みます。
歯が黄ばんでしまう
矯正をするかしないに関係なく、喫煙が習慣になると歯にヤニ汚れが蓄積されます。白い歯を見た時には清潔感を感じるものですが、黄色くヤニで汚れてしまった歯は外見も不潔に見えます。この状態になると、歯磨きでは簡単に取り除くことが出来ない為、注意が必要です。これらのヤニ汚れを取り除く為には、歯科医院でクリーニングをしてもらうと良いでしょう。クリーニングについても、時間や費用が発生します。
口の臭いに影響します
タバコを継続的に吸うと唾液の分泌量が減少します。殺菌の機能がある唾液の分泌が減少するということは、雑菌が増殖する要因になり、それが口の臭いを発生させることに繋がります。例えbが、この状態で歯列矯正を行なっていれば、さらに口臭が悪化しやすくなります。
歯列矯正の器具は複雑な構造になっており、食べカスなどが溜まりやすく、それらが発酵して口臭の原因になります。そして、タバコ自体のニオイが、口臭の悪化に起因しているケースもあります。
健康を継続させる為にも、唾液が口内に満たされている状態が大切です。矯正器具が唾液の充満を妨げる場合もあるので、矯正中は特に唾液が満たされているから気にする必要があるでしょう。喫煙をするということは、唾液の充満を妨害する行為ですので、口の臭いが更に悪化するかも知れません。