岐阜県可児市の歯医者、しばた歯科・可児おとなこども矯正歯科/可児市でファミリーで通える歯医者

無料メール相談
24時間受付_WEB予約

しばた歯科ブログ

歯科矯正の歴史を遡って解説

2021年12月30日

現代の歯科矯正では、透明の薄い厚さのプラスチックで形成されたマウスピースによる矯正多くなってきました。マウスピース矯正が流行りだしたのは比較的最近で、それよりも以前は一般的に広く認知されている金属を使用した矯正治療が主流でした。

このように、歯科矯正の手段は様々な変遷を辿っています。金属を活用した矯正治療はいつからスタートし、今に至るまでにどのような歴史があったのでしょうか。

今回の記事では、どれほど前から「歯科矯正」が存在していたのか、これまでの歯科矯正の変遷について遡って解説していきます。

 

目次

1.歯科矯正の治療法についておさらい


歯科矯正の歴史を遡ってみると、様々な治療法に枝分かれしていき、数多くの治療法が確立されきたことが確認できます。また、今まで行われてきた治療法が現在の歯科矯正のスタートになっていることを感じることができます。

まずは、現在の治療法の土台となるとりわけ有名な2種類の歯科矯正の方法をご紹介いたします。

 

エッジワイズ法

1900年代に登場した歯科矯正学では大変有名な『エッジワイズ法』という治療法です。『エッジワイズ法』は生みの親の名にちなんで、別名『アングル法』とも呼称されています。その多大な功績を残したことから「歯科矯正学の父」と呼ばれたりしています。矯正歯科医の間では知らない者はいないとされている人物で、歯科矯正学の教育学級を創立して、当時の矯正機器を大幅に進歩させました。

 

彼はあらゆる正しくない噛み合わせを分類し、またその分類においてそれぞれの治療法を確立しました。

 

日本の現在の矯正治療の礎とも呼べるこの『エッジワイズ法』という治療法は、開発者の塾を卒業した日本人の歯科医師によりはじめて日本に届き、その後は大勢の医師たちにより様々な改善が取り組まれ、現在の矯正治療法の確立に至りました。

 

ベッグ法

『ベッグ法』について分かりやすくご紹介いたします。エッジワイズ法同様に生みの親の名にちなんでベッグ法という名がつきました。オーストラリアの矯正歯科医により発明された歯科矯正の治療です。

 

実はベッグ法を生み出した矯正歯科医は、一つ目に解説したエッジワイズ法が発表されてからおよそ25年後に世に現れました。『ベッグ法』は、弱い力で歯を動かす矯正治療で、強い矯正の力で歯を動かす考えに基づいているエッジワイズ法とは正反対の手法を唱えていました。

 

他の相違点として、エッジワイズ法と比較してとても細かな調整や歯を複雑に動かすことが苦手な治療法でした。

そのため、エッジワイズ法ではなく、ベッグ法を取り入れる歯科医院はそれほど大勢はいなかったですが、ベッグ法はエッジワイズ法に多大な影響を与えたと言われています。

 

ワイヤー矯正のような強い力を利用する現代の歯科矯正と、弱い力で歯を矯正するマウスピース矯正が合わさっている部分が特に似ていると感じます。

 

2.歯科矯正の始まりと学問について


まず、歯科矯正とはどのような治療を指すのかご存知でしょうか。『歯科矯正学』という学問の定義には、歪みがある噛み合わせの治療部分のみではなく、首から上の発育や成長の研究も含まれており、特に幼い時期の成長における頭からアゴの骨までの発育も研究の対象になっています。つまり歯科矯正は、『歯科矯正学』という歯やアゴを正常な位置にすることで不正な噛み合わせを改善するための分析や研究、そして治療を行なう学問と言えるでしょう。

 

実のところ、古代ギリシャの時代から歯やアゴを含めた顔における治療の問題は、既に考えられていた記録が残っている為、何千年も以前から矯正に関係する治療がスタートしていました。

 

ローマが歯科矯正のはじまり!?


ローマの医師が歯科矯正を最初に唱え始めたと言われています。ローマの医師は乳歯が抜け落ちたあとに生えてきた永久歯が不正な位置に生えてきた場合に、「正しい位置に指を使って戻すように」と話したそうです。

 

他にも、ギリシャの医師は、不正な歯並びや噛み合わせに関わる顔や頭蓋の形状について言及した人物と言われています。

これらの文献から『歯科矯正学』という学問が生まれるずっと以前から、ローマやギリシャ医師たちは、歯の矯正治療をすることが可能であることを知っていたことが分かります。

ワイヤー矯正のように機器を使用した本格的な矯正がはじまったのは西暦1700年頃であり、その後は色々な矯正治療法が世に出ていくようになります。

 

3.これからも進歩していく歯科矯正


歯科矯正の歴史を遡ったことで、歯科矯正の始まりやエッジワイズ法やベッグ法などの現代の歯科矯正の礎となる治療法を確認することができました。紀元前から歯の矯正と向き合っていることに驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

例えばローマまでは指で歯を押して矯正をするという原始的な方法が試みられて、現在は装置を使って機械的に矯正をすることがごく普通になっています。それを考えると、時代の流れと一緒に人類の歯並びがいかに複雑なものに変わってきているのかということを実感することができたかと思います。

マウスピースなどの目立たない矯正が流行しているように、歯科矯正はこれからも新しい矯正治療法が生み出されることになることでしょう。

診療項目

  • 一般歯科
  • 小児歯科
  • 矯正歯科
  • インビザライン
  • 審美歯科
  • インプラント
  • 入れ歯
  • 訪問歯科
  • しばた歯科ブログ
  • よくあるご質問
  • 採用情報