岐阜県可児市の歯医者、しばた歯科・可児おとなこども矯正歯科/可児市でファミリーで通える歯医者

無料メール相談
24時間受付_WEB予約

しばた歯科ブログ

子どもも大人も虫歯菌も!?みんな大好き甘~いお菓子と虫歯の関係

2023年3月10日

目次

1.みんな大好き甘~いお菓子と虫歯の関係

みなさんは「子どもが喜ぶ秋のイベント」と聞いて、何を一番に思い浮かべますか?
答えはズバリ「ハロウィン」です!
街を練り歩いたり、イベントに参加したりして「トリックオアトリート!」と言えばお菓子がもらえるというヨーロッパ発祥のお祭りです。
日本では仮装イベントとして、大人もかなりの盛り上がりを見せていますよね。
もともとは秋の収穫を祝うと同時に、先祖の霊を迎えて悪霊退散を願うための行事なのですよ。日本でいうお盆を連想してもらえれば、ピンとくるのではないでしょうか?
というのもお菓子には、悪霊を退散させるという意味があるようです。子どもはたくさんのお菓子をもらって喜んでいますが、実は深い意味が込められているわけですね。
ただ親御さまの中には、お菓子の食べ過ぎによるむし歯のリスクを懸念される方がいらっしゃいます。
「甘いものばかり食べているとむし歯になる」という話は、誰もが子どもの頃に聞いたフレーズですよね。果たしてこれは、本当のことなのでしょうか?
そこで今回は、甘いお菓子とむし歯の関係について詳しく解説します。子育て世代の方は、ぜひご一読くださいね。


2.甘いお菓子はむし歯菌の大好物!

糖分を多く含む食べ物は、むし歯菌の大好物です。とくにキャラメルや飴、グミなどは注意が必要です。ビスケットやカステラ、ウエハースなども気を付けましょう。もちろん、チョコレートやクッキーも例外ではありません。
一方でむし歯菌は、フルーツや野菜、乳製品(ヨーグルトやチーズなど)をあまり好みません。砂糖を使用していないポテトチップスや煎餅(せんべい)なども、それほど好まないでしょう。
つまり虫歯菌は【粘度が高く】【糖分を多く含む】【口の中に長時間残りやすい】食品を好みます。ちなみに糖分と甘さは、必ずしもイコールではありません。
また甘みがない食品でも、歯にくっつきやすいものはむし歯リスクが高いので注意しましょう。

 

3.むし歯が発生するメカニズム

むし歯は、口の中の糖分をエサにして酸を放出します。出てきた酸が歯を蝕み、やがてむし歯となってしまうでしょう。
初期段階では症状がありませんが、進行とともに歯が痛むようになります。神経にまで細菌が到達すると、夜も眠れないほどの強い痛みが生じるでしょう。
非常に稀ですが、血管を通じてむし歯菌が全身へ行き渡る可能性もあります。むし歯は、実はとても怖い病気なのです。
いかにむし歯を防ぐかという点が、健康を保つための重要なポイントです。アルカリ性の口腔状態を維持し、酸が作られにくい環境にしましょう。
ちなみに糖分を口に含むと「ミュータンス菌」というむし歯菌が、糖を吸収しながらどんどん繁殖します。その後「グルカン」という粘着性の高い物質を放ち、歯にぴったりと密着するでしょう。ネバネバとしたこの物体こそが「プラーク(歯垢)」です。
ミュータンス菌から作られた「乳酸」の影響で、プラークは酸性の状態となっています。歯を覆う「エナメル質」を徐々に溶解し、むし歯となってしまうでしょう。


4.予防のポイント

むし歯予防に有効な対策は複数ありますが、代表的なものは次の3点です。

1.食後の対応(とくにお菓子を食べたあと)
2.間食の時間帯および回数
3.唾液の分泌促進


1.食後の対応

何十本もの歯が生えているなかで、とくにむし歯リスクが高いのが「歯間」と「奥歯の溝」です。
口腔ケアを行う際は、歯ブラシだけでなくタフトブラシやデンタルフロスなど複数のアイテムを併用しましょう。
時間はかかりますが、磨く部分によってアイテムを使い分けるのが理想です。磨き方がわからないときは、かかりつけ医に相談してブラッシング指導を受けましょう。

 

2.間食の時間帯および回数

「食物残渣をいかに長時間口の中へ残さないか」というのが、予防のポイントです。時間を決めずにダラダラ食べていると、酸性の口腔状態が続いてむし歯リスクが高まります。
おやつの時間帯や回数を決めておき、食後はうがいやブラッシングをすることが大切です。食物残渣を、口の中に残さないようケアしましょう。
なお寝ている間は、唾液の分泌量が減ってむし歯菌が活発化しがちです。昼寝や夜の就寝前は、忘れず口腔ケアを行ってください。

 

3.唾液の分泌促進

唾液には、色々な役目があることをご存知でしょうか?
その一つに、口の中に含まれる酸や細菌を洗浄するという働きがあります。
歯の再石灰化を促進し、むし歯になりにくい状態をキープできるでしょう。
普段から唾液分泌量の増加を意識し、食事のときの咀嚼回数を増やしたり、唾液腺のマッサージを行ったりすることがポイントです。
ちなみに再石灰化とは「溶解しかけた歯を修復する作用」のことです。加えてプラーク内の酸の力を弱めることや、酸の中和促進作用も見込めます。
ガムやスルメなどを積極的に食べて、咀嚼を習慣づけましょう。口腔機能をサポートするガムなども市販されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

甘いものを避けることも大切ですが、無理をするとストレスの原因になります。「適度に甘いものを食べて、その後の口腔ケアを徹底する」という考え方にシフトし、日頃の食生活を楽しいものにしましょう!
ハロウィンの時期だけでなく、日頃から健康な口腔状態をキープできるよう努めてくださいね。

診療項目

  • 一般歯科
  • 小児歯科
  • 矯正歯科
  • インビザライン
  • 審美歯科
  • インプラント
  • 入れ歯
  • 訪問歯科
  • しばた歯科ブログ
  • よくあるご質問
  • 採用情報