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しばた歯科ブログ

子どもに急速拡大装置を勧められたら?メリットとデメリットを知って正しく判断【後編】

2023年2月20日

目次

1.子どもに急速拡大装置を勧められたら?メリットとデメリットを知って正しく判断【後編】


今回も、前回と同じテーマを取り上げて解説します。
急速拡大装置の使用における注意点を知りたい方は、本記事をぜひ参考にしてくださいね。

 

2.注意点

装置には、横幅を拡大するためのネジ(スクリュー)が埋め込まれています。歯科医師からあらかじめ指示された分だけ、親御さまが回してあげましょう。
また装置には、食物残渣が残りやすいという難点があります。装着期間中は粘度の高いものを避け、口の中をできるだけ清潔に保ってください。必要があれば、学校に極力してもらうのもおすすめです。
着脱可能な装置であれば、食事内容にそれほど気を遣う必要はありません。しかし装着時間を守らないと、期待通りの効果が得られないので気を付けましょう。自己管理が苦手なお子さまには、親御さまのサポートが必要不可欠です。1日12~15時間の装着を目標にし、親子で居力しながら治療を進めましょう。
装置のニオイが気になったら、専用の洗浄剤を使ってキレイにしてください。
続いては、拡大装置の使用にあたって押さえておくべきポイントを紹介します!

 

3.年齢制限について

急速拡大装置が十分な効果を発揮するのは、一般的に思春期頃までとされています。それ以降は、正中口蓋縫合(左右の顎のつなぎ目)の自然な離開が難しくなるためです。
具体的には6~12歳前後の永久歯が生え揃う前(混合歯列期)に行うのが理想ですが、成長には個人差があるので一概にはそうだと言い切れません。
上顎の空間の問題で奥歯の噛み合わせに異常が生じている「交叉咬合」などに使用されるのが一般的ですが、ほかの症例に用いられることもあります。
歯科医師に口の中を診てもらったうえで、適切な開始時期を確認してくださいね。

 

4.拡大できるのは上顎のみ

装置を用いても下顎は拡げられないため、場合によっては上顎のみを拡大することになります。
そのような場合、上下の噛み合わせを悪くする可能性があることを知っておいてください。
歯科医師に口の中の様子や骨格の成長段階を診てもらったうえで、治療の必要性を判断してもらう必要があるでしょう。

 

5.鼻が横へ拡がる可能性も…

上顎の拡大に伴い、鼻腔も拡がります。口呼吸やアレルギー症状の改善が期待できる反面、鼻が横に拡がったと感じるようになるかもしれません。
治療前後で見比べるとわずかな違いですが、起こりうることの一つとして理解しておきましょう。

 

6.ほかの治療と併用されることはある?

永久歯をキレイに萌出させることは、空間の確保を目的とする拡大装置の使用だけでは困難です。
噛み合わせや向きを整えるためには、歯列矯正との併用が必要になることを知っておきましょう。
適用できる矯正方法などについては、かかりつけ医に確認してください。事前検査や視診の結果をもとに、適切な提案をしてもらえるはずです。

 

7.急速拡大装置の必要性

顎が発達途中のうちに上顎を拡大できれば、将来的に非抜歯で歯列矯正を行える可能性があります。せっかくの健康な残存歯を抜かずに治療できるのは、とても嬉しいことではないでしょうか。
また、骨格のバランス改善が見込めるというメリットも持ち合わせています。鼻腔が拡がり、悪習癖や鼻周りのアレルギー症状の改善が期待できるでしょう。
しかし開始直後は違和感が生じたり、会話やブラッシングがしにくくなったりするかもしれません。お子さまの顎の発達具合や年齢を見て、最適なタイミングを提案してもらいましょう。
治療で失敗しないためには、信頼して任せられる歯科医師を見つけることが重要なポイントです。

 

8.成人には使えない?

成人後に急速拡大装置を用いても、顎を拡大させることは困難です(永久歯の萌出が遅かった人など、一部の症例は除く)。
発達とともに上顎骨の「正中口蓋縫合」が完了すると、骨を理解させることが難しくなるためです。
しかし、近年は「アンカースクリュー」という方法が注目されています。上顎の骨に固定源(ネジのようなもの)を埋め込んで負荷をかけ、少しずつ拡げるという手段です。
適用の可否は症例によって異なるので、まずはかかりつけ医に確認してみましょう。

 

9.お子さまの歯列や骨格に悩んでいる親御さまは、かかりつけ医に相談しましょう!

お子さまの歯列や咬合について、心配に感じている親御さまは多いはずです。親御さま自身に苦労した経験がある場合、「なんとかしてあげたい」という想いが特に強いことでしょう。
歯列矯正は何歳からでもスタートできますが、骨格にアプローチできるのは思春期頃までです。
「とりあえず自宅で経過観察をしよう」と思っていると、ベストのタイミングを逃すかもしれません。
まずは歯科医院を受診し、治療の必要性や開始のタイミングについて確認することが大切です。
少しでも心配だと感じている親御さまは、一度かかりつけ医へ相談してみましょう。できればお子さまと一緒に受診してくださいね。

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