知覚過敏や歯周病などの症状は、噛み合わせが正しくないことによって起きる場合があります。健康な歯を生涯保つために噛み合わせが大切だと分かっていても、どのような噛み合わせが正常な状態か自分で判断する方法はあまり知られておりません。
今回の記事では、健康な噛み合わせをチェックする方法や健康的な噛み合わせの例をご紹介いたします。
目次
1.割りばしを使ったチェック方法
身近にある割りばしを使うことで、噛み合わせのチェックを手軽にすることができます。
かかりつけ医に行く前に是非一度試してみて下さい。
それでは、割りばしを一膳手元に用意をしましょう。
①揺らぎチェック
1.割りばしを左と右の奥歯の少し手前側で噛みます。
2.割りばしを手で触ってみて、揺らぎがないかを見ます。
3.左右どちらかが揺らぐ場合は、歯並びが正常ではない可能性があります。
②真っ直ぐに噛めているかをチェック
1.割りばしを噛み、鏡を見ましょう。
2.割りばしが真っ直ぐではなく、傾きがあると噛み合わせが歪んでいる可能性があります。水平になれば正しい位置です。
③前歯の噛み合わせチェック
1.割りばしの中心にマークをつけます。
2.中心にあるマークを口の真ん中に合わせて噛みましょう。
3.マークのある位置と比較して、前歯の位置が上と下で異なる場合には、左と右に歪みが生じている可能性があります。
2.正しい噛み合わせの7つの例
正しい噛み合わせを7つ紹介いたします。今から紹介する7つの例に全て当てはまっている方は健康的な歯並びと言えるでしょう。
①無理なく口を閉じられる。
口が無理なく閉じられない方は、しゃくれや出っ歯・乱ぐい歯になっており、噛み合わせが歪んでいます。
②噛み合わせた時に、前歯の上と下の隙間が5mm以下になること。
上下の歯の隙間が5mm以上ある場合は、上あごが前につき出ている場合や出っ歯になっている傾向があります。
③口を閉じると、前歯の上の歯が下の歯より外側にくる。
上前歯が外側にきている状態で、奥歯がかみ合っている状態が正しい噛み合わせです。
④上の前歯が一番大きく、下の前歯が一番小さくなっている。
上と下の前歯の大きさに明確な違いがあれば、健康で正しい噛み合わせと言えます。
⑤上下の歯の位置が、中心に揃っている。
上下の歯が真ん中からズレている場合は、アゴ全体がずれているか、前歯の噛み合わせが正しくないと言えます。
⑥上下の奥歯がしっかり噛み合わさっている。
上下の奥歯が交互に正しく噛み合わさっていれば、健康的な歯並びと言えます。
⑦Uの字で綺麗なアーチを上下の歯列がどちらも保っている。
上の歯列も下の歯列もUの字でアーチの形状になっていると正確に噛み合わさります。
3.噛み合わせを整えることで身体全体が整う。
身体のバランスが崩れて肩こりや頭痛などを引き起こす原因の一つに噛み合わせが挙げられます。噛み合わせを正しくすることで、噛む力が強くなり腸や脳の働きを強めることが出来ます。
噛み合わせに異変を感じたら、かかりつけ医で相談・チェックを受けましょう。