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しばた歯科ブログ

子どもの歯並びは大丈夫?3 歳から考える正しい対策とは

2025年1月31日

目次

子どもの歯並びは大丈夫?3 歳から考える正しい対策とは

こんにちは。

岐阜県可児市にあります、しばた歯科可児おとなこども矯正歯科です。

3 歳のお子さまをお持ちの保護者の方にとって、歯並びの問題は気になることの一つです。特に、乳歯が生え揃い始めるこの時期、前歯や奥歯の噛み合わせが気になったり歯のガタ  ガタやすきっ歯が目立ってきたりすると、「このままで大丈夫かな?」という不安が出てくる方も多いのではないでしょうか?

実際、乳歯の歯並びは将来の永久歯の発育にも影響を与えるため、早めに対策を考えることが大切です。今回は、3 歳児に見られる歯並びのよくある問題、保護者の方ができる予防策、小児矯正が必要な場合の治療タイミングについて詳しく解説します。

 

 

歯並びの基礎知識:乳歯と永久歯の発育について

乳歯は子どもが生後 6 か月頃から生え始め、通常、3 歳頃までには 20 本すべてが生え揃います。この乳歯は永久歯が正しい位置に生えるための道筋を作り、顎の成長にも影響を与える非常に重要な役割を果たします。

永久歯は 6 歳頃から順次生え始め、12 歳前後までに生え揃います。そのため、乳歯が正し い位置でしっかりと機能していることが、将来の歯並びや噛み合わせに大きく関係します。

 

3 歳児に見られるよくある歯並びの問題

3 歳頃のお子さまに見られる典型的な歯並びの問題には、以下のようなものがあります。

 

・開咬(かいこう

開咬とは、前歯が噛み合わず、上下に隙間ができてしまう状態です。指しゃぶりや舌癖が原因で生じることが多く、このまま放置すると永久歯に生え変わった後でも同じ問題が続く可能性があります。

 

反対咬合(はんたいこうごう)

通常、上の歯が下の歯に被さるのが正しい噛み合わせですが、下の歯が上の歯より前に出てしまっている状態を「反対咬合」といいます。反対咬合は**受け口(うけぐち)**とも呼ばれ、食事の際の噛みづらさや、発音への影響が出ることがあります。

また、反対咬合が進行すると、顎の成長バランスが崩れたり、顔貌に影響を及ぼす可能性があります。そのため、特に成長期のお子さまの場合は、早期の治療が推奨されることがあります。

 

・すきっ歯

乳歯の段階ですきっ歯が見られることは珍しくありませんが、これが成長とともに自然に治る場合もあれば、永久歯が生え揃った後も問題が残ることもあります。

 

・叢生(歯列の凹凸

歯の大きさと顎の大きさのバランスがとれておらず、歯が部分的に重なっている状態を「叢生」といいます。八重歯なども叢生の一種です。

 

保護者の方ができる予防策

歯並びの問題を予防するためには、保護者の方が日常的にできる対策がいくつかあります。

 

・悪習慣の改善方法

口呼吸や指しゃぶりは、乳歯の歯並びに悪影響を与える主な要因です。これらの習慣が続くと、開咬や出っ歯の原因になることがあります。

 

口呼吸の改善:

鼻呼吸を促すために日常的に鼻の通りを良くし、子どもが口を閉じて呼吸できる環境を整えましょう。もし鼻の問題がある場合は、耳鼻科での診察も考慮する必要があります。

 

指しゃぶりの矯正:

3 歳を過ぎても指しゃぶりが続くと、前歯の噛み合わせに影響が出ることがあります。無理にやめさせるのではなく、代替手段を与えたり、少しずつ卒業できるようにサポートしましょう。

 

・噛む力を意識した食事

しっかりと噛む習慣を身に付けることで顎の発育を促進し、歯並びの改善に役立ちます。硬い食べ物や咀嚼が必要な食事を取り入れることで、自然と歯並びに良い影響を与えられるでしょう。

 

小児矯正の治療タイミング

では、子どもの歯並びの問題に対していつ矯正治療を考えるべきでしょうか?

 

・成長と発育に合わせた治療計画

一般的に、お子さまの矯正治療は乳歯がすべて生え揃ってから、永久歯が生え始める 6 歳以降に始めることがほとんどです。しかし、交叉咬合や開咬などの問題がある場合は、3歳から 5 歳の段階でも簡単な装置を用いて矯正治療を始めることもあります。

 

早期治療:3 歳から 5 歳の段階で指しゃぶりや口呼吸などの悪習慣を矯正し、必要に応じて簡単な矯正装置を使用することもあります。

 

1 期治療:6 歳から 12 歳ごろまでに行う矯正治療のことです。乳歯から永久歯に生え変わる時期の子どもの成長を利用して、顎のバランスを整えながら歯並びや噛み合わせを改善していきます。

 

2 期治療:永久歯が生え始める時期から本格的な矯正を始めることで、将来的な歯並び の問題を未然に防ぐことができます。装置などの治療方法は、大人の矯正治療と同じです。

 

定期的な歯科検診の重要性

歯並びの問題を早期に発見し適切な対策を講じるためには、定期的な歯科検診が欠かせません。歯科医師は子どもの成長に合わせて歯並びや噛み合わせをチェックし、必要に応じて早期治療を提案します。

3 歳から 6 歳の間は、年に 23 回の定期検診を受けることをおすすめします。歯科医師の定期的なチェックによって歯並びの問題が早期に発見され、適切なタイミングで対応できるでしょう。

 

まとめ

3 歳のお子さまの歯並びは成長とともに変化するため、保護者の方が注意深く観察し、適切な時期に対応することが大切です。乳歯が正しい位置に並び悪習慣を改善することで、永久歯の生え変わりがスムーズに進み、将来の歯並びが整う可能性が高まります。

また、交叉咬合や開咬など早期治療が必要な問題がある場合は歯科医師と相談し、適切な治療を進めることで、健康な歯並びを維持することができます。日常生活の中でできる予防策を取り入れつつ定期的に歯科検診を受け、子どもの歯並びを守りましょう。

当院では、歯並びが悪くなる原因にアプローチして歯並びの乱れを予防する「マイオブレース矯正」や、顎の成長を促すことで歯が綺麗に並ぶスペースをつくる「顎顔面矯正」など、お子さまの年齢や歯並びの状態に合わせた治療方法が選択できます。お気軽にご相談ください。

 

<参考文献>

  • 厚生労働省「小児の歯科矯正に関するガイドライン」
  • 日本小児歯科学会「乳歯と永久歯の発育と矯正治療」

 

この記事を書いた人

 

医療法人AKATSUKI しばた歯科可児おとなこども矯正歯科

監修:医療法人AKATSUKI しばた歯科可児おとなこども矯正歯科 日本矯正歯科学会認定医

柴田愛実

 

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