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しばた歯科ブログ

銀歯をホワイトニングしたら白くなりますか?

2023年1月10日

目次

1.銀歯をホワイトニングしたら白くなりますか?

むし歯治療で用いられることの多い「銀歯」。比較的リーズナブルな被せ物だということもあり、すでに経験したことがある方もいらっしゃるでしょう。
ただ審美性の問題で、銀歯の治療をためらう方がいることも事実です。位置によっては笑うと見えてしまうため、日常生活に支障をきたしかねません。
そこで今回は、補綴物を白くする手段について詳しくお話しします。治療の際に審美性を重視する方は、ぜひご一読ください。


2.ホワイトニングは有効?

歯を自然な白さにする手段として「ホワイトニング」が挙げられますが、適用できるのはあくまで天然歯のみです。銀歯だけでなく、金歯やレジンなどすべての補綴物において適用外となることを知っておきましょう。
ちなみに抜髄後の歯や、抗生物質の影響を受けて変色した歯にも効果は見込めません。
「自分の歯は白くできるのかな?」
と疑問を抱いた方は、かかりつけ医に相談してみましょう。


3.補綴物を白くする方法はある?

残念ながら、補綴物を白くする方法は今のところ存在していません。しかし使用する素材を工夫し、審美性の高い美しい歯を実現することは可能です。
その素材とは、ズバリ「セラミック」。患者さまの歯の色に合わせて、微調整できる点もメリットの一つです。
セラミックに興味がある方は、かかりつけ医に確認してみましょう。保険適用外で費用は高額になりがちですが、得られるメリットもそれだけ多いはずですよ。


4.審美性以外のメリットについて

セラミックの、審美性以外の利点は次の通りです。


1.二次カリエスを予防しやすい

セラミックは表面がなめらかで、プラークが付着しにくいのが特徴です。また装着する際に歯へピッタリと密着させるので、細菌が侵入する心配もありません。銀歯などほかの素材に比べて、むし歯の再発を予防しやすいでしょう。

 

2.寿命が比較的長い

セラミックは、ほかの素材に比べて長持ちしやすいというメリットもあります。適切な口腔ケアで清潔な状態をキープできれば、10~15年程度は問題なく使えるでしょう。
どれだけ優れた補綴物であっても、日頃のケアを怠るとダメになってしまうので気を付けてくださいね。


3.金属を使用していない

セラミックは金属を使用していないものが大半なので、金属アレルギーの人でも安心して治療を受けられます。
ですが、金属を使用している可能性はゼロとは言い切れません。アレルギーが不安な方は、かかりつけ医へ事前に確認しましょう。


5.デメリット

メリットだけでなくデメリットも理解した上で、最適な治療方法を検討しましょう。


1.費用が高額になりやすい

セラミックには数多くの利点がありますが、保険が適用されないため費用が高額になりがちです。
そのため、予算に限りがある方には不向きかもしれません。予算がある方は事前に伝えて、適切な方法を提案してもらいましょう。


2.割れるリスクがある

天然歯のように使えるからといって強く噛むと、ヒビが入ったり割れたりする恐れがあります。セラミックの多くは陶器であり、銀歯などの金属には強度が劣ることを理解しておきましょう。
とはいえ十分な強度や耐久性があるので、適切に使用していれば欠損することはありません。心配な場合は、事前に相談しておきましょう。

 


6.セラミックの種類

大きく分けて4種類あり、それぞれ特徴や素材が異なります。違いを理解した上で選んでくださいね。


1.オールセラミック

機能性と審美性を両立した素材です。高性能である一方、ほかの種類に比べて費用が高くなりがちです。


2.ハイブリッドセラミック

レジンにセラミックの微粒子を加えた素材で、比較的リーズナブルです。しかし経年劣化しやすく、何年も経つと変色する可能性があります。


3.メタルボンド

金属製のフレームにセラミックを焼き付けた素材で、強度は金属に負けていません。金属アレルギーの場合は適用できない可能性があるので、気になる方はかかりつけ医に相談しましょう。


4.ジルコニアセラミック

人工ダイヤモンドが使用されており、メタルボンドと同等の強度を誇ります。審美性やアレルギーの問題でメタルボンドを断念した方におすすめです。

 


まとめ

補綴物は、基本的に白く変色させることが不可能です。金歯や銀歯を目立たせたくない方は、セラミックによる治療を検討してはいかがでしょうか。
患者さまの歯の色に合わせた、自然な白さの歯を実現できます。天然歯のような見た目をしているので、超近距離でない限り他人に気付かれる心配がありません。
ただ何度もお伝えしているように、費用が高額になりやすいという難点を抱えています。後悔のない治療ができるよう、予算のことも含めて事前にかかりつけ医へ相談しましょう。

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