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ウォーキングブリーチについて
突然ですが、あなたは「ウォーキングブリーチ」という言葉を耳にしたことがありますか?
ホワイトニングの一種で、むし歯や外傷などにより神経を失くした歯に対して行う治療のことです。
というのも、通常のホワイトニングでは失活歯を白くできません。
ウォーキングブリーチは、歯の内部へ漂白剤を入れて内側から白くするという方法です。
神経を失くした歯がある人は、これを機にぜひ治療を検討してください。
1.このような人におすすめ!
次のいずれかに当てはまる人は、ウォーキングブリーチが向いています。
●失活歯の変色が気になっており、極力削らず白くしたい
●歯を白くしたいが、あまり予算がない
2.大まかな流れ
続いては、治療の大まかな流れを紹介します。
1. 歯の状態をチェックする
レントゲン撮影を行い、歯根や内部の状態を診てウォーキングブリーチの可否をチェックします。
⇒場合によっては、まず根の再治療が必要になることもあります
2. 結果と治療内容の説明
レントゲンによる診査結果をもとに、治療の可否や内容を説明します。患者さまに納得いただいた上で、治療を開始しますのでご安心ください。
3. 歯の色を決める
「歯を白くする」と一口に言っても、歯の色には個人差があります。患者さまの歯の色を、一緒に確認した上で、歯の裏側へ漂白剤を入れる場所を設けます。
4. 漂白剤の注入
根管治療の際に入れた薬剤を取り除いた上で、歯を白くするための漂白剤を注入します。
5. 1~2週間に一度来院していただき、注入した漂白剤を交換します。
⇒効果が見られるまで、2~3回程度繰り返します
6. 詰め物でフタをする
患者さまに納得いただいた段階で、注入した漂白剤を取り除いてフタをします。使用するのは、プラスチックでできた詰め物です。
3.治療にかかる期間
ウォーキングブリーチは、基本的に自由診療となります。
費用は歯科医院によって異なりますので、気になる人は歯科医院のホームページなどを見比べてみてください。
【ウォーキングブリーチ】
●薬剤の交換:1~2週間程度に一度
⇒患者さまのご都合に合わせて調整可能です
●期間:個人差がありますが、当院では1~2ヶ月(2~3回程度の通院)で歯の白さを実感される患者さまが多いです
興味をお持ちの人は、しばた歯科へぜひご相談ください。
4.メリットとデメリット
どのような治療にも、メリットとデメリットがあります。後悔しないために、両方を理解した上で治療を検討しましょう。
1.メリット
1. 歯をあまり削らなくとも白くできる
2. 基本的に痛みがない
3. 変色が強くとも、白くできる可能性がある
4. セラミック(白い被せ物)に比べて安価である
2.デメリット
1. 後戻りの可能性がゼロではない
2. 得られる効果に個人差がある
3. 漂白剤によって化学反応が起こり、内圧が高まって歯が痛む場合がある
4. 保険適用外である
5.治療が難しい方
次のいずれかに該当する場合、ウォーキングブリーチをお断りする可能性があります。
1.神経を失い、歯が脆くなっている
2.そもそも歯の神経を失っていない
3.無カタラーゼ症(薬剤アレルギーの一種)である
4.重度のむし歯や歯周病、根の病変が見られる
5.18歳未満である
6.妊娠中もしくは授乳中である
6.よくある質問
Q1.痛みはありますか?
A1.神経を失った歯に対して施術を行うので、痛みが出ることはまずありません。ただし、根管治療が不十分である場合は痛む可能性があります。
Q2.失活歯であれば、どの歯でも白くできますか?
A2.歯の表面に大きな詰め物があったり、むし歯が原因で着色が生じたりしている場合は適用できません。また、歯の大きさが不足している場合も施術が困難です。
ほかの方法を提案できることもありますので、まずはご相談ください。
Q3.天然歯のような自然な白さになりますか?
A3.ウォーキングブリーチは、いわば染み抜きのような施術です。そのため、必ずしも周りの天然歯と同じような白さにできるとは限りません。
「セラミックほどの費用をかけず、変色した歯を目立たない白さにしたい」という人に向いているでしょう。多少であれば、専門のマニキュアなどで目立たないよう調整することも可能です。
Q4.治療中の見た目はどのようになりますか?
A4.施術は歯の裏側から行うため、治療中の見た目が気になることはありません。治療を重ねるごとに、変色が取れて白くなっていくでしょう。
7.まとめ
ウォーキングブリーチは、神経を失くした歯に適用できるホワイトニングです。変色して黒くなった歯にお悩みの人は、これを機に施術を検討してはいかがでしょうか。
比較的安価かつ、短期間で歯を白くできる方法です。
興味をお持ちの人は、しばた歯科へぜひご相談ください。